【7⽉25⽇ Peopleʼs Daily】世界各国は今、気候変動や食料安全保障、エネルギー安全保障などの試練に直面している。人類が共に発展するためには国際協力と開放、成果共有がこれまで以上に必要だ。また、世界全体で科学の研究は水準が上がり、互いに深く結び付くようになった。もはや1国だけが科学技術の研究成果を独り占めすることは不可能だ。国際協力こそ科学技術革新を推進するための必然の選択だ。

 中国は科学技術の開放と協力の参加者であり受益者であると同時に、貢献者であり推進者だ。中国はここ数年来、科学技術分野での国際協力を強調し、科学の大計画を率先してけん引し、「一帯一路(Belt and Road)」科学技術革新行動計画を実施している。世界を革新する重要な一極としての中国の影響力は高まり続けている。

 中国は2023年10月までに161の国と地域との科学技術協力関係を構築し、117の政府間科学技術協力協定を締結した。中国は気候変動、クリーンエネルギー、生命と健康など多くの分野で各国と協力し、多層的で全方位的な科学技術の開放と協力の新たな枠組みを構築した。

 中国は同時点で200以上の国際組織と多国間メカニズムに加盟し、60件近くの大規模科学計画と深く関わっていた。これらの組織における中国の貢献度と影響力は目に見えて拡大した。

 中国はここ数年来、世界に向けた科学研究基金の設立を模索し、科学技術の国家計画の対外開放に力を入れ、外国籍の科学者が世界に関係する問題を解決する研究を推進することを支持している。中国は各国政府や科学技術界、産業界との交流を強化し、人材、技術、資本、データなどの革新を促す要素の円滑な流動を推進している。中国は各国の科学研究者が共同研究を展開し、世界の持続可能な発展を促進するための研究成果などの共同発表を支援している。

 中国は開放と協力の中で知恵をもって貢献し、成果を共有している。具体例としては宇宙の神秘を探る平方キロメートル級アレイ電波望遠鏡プロジェクト、人類に無限のクリーンエネルギーをもたらす国際熱核融合実験炉計画、海洋に二酸化炭素を吸収させる計画などがある。中国の科学技術者は一連の国際的なビッグサイエンス計画で活躍し、各国の科学者と協力し、世界にとって重大な難題の解決に貢献している。中国の宇宙ステーションも世界に向けて「宇宙飛行士」を募集し、月探査機の嫦娥6号(Chang’e-6)は中国以外の探査装置4点を搭載して月に赴いた。500メートル球面電波望遠鏡の「中国天眼(FAST)」の利用も国外に向けて開放されている。中国は国際環境がいかに複雑であっても科学技術の門戸を常に開き、科学技術が人類により多くの幸福をより良くもたらすよう尽力している。

 国際的な科学技術協力は大きな流れだ。中国の科学技術の発展はますます世界と切り離せず、世界の科学技術の進歩もますます中国を必要としている。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News