【7月19日 Xinhua News】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は18日の記者会見で、ベトナムが南中国海の大陸棚の延伸を求める申請を国連の大陸棚限界委員会に提出したことについて、国連憲章や国連海洋法条約などの国際法に違反しており、中国は断固として反対すると述べた。

 林報道官は次のように述べた。ベトナムは一方的に南中国海の大陸棚の延伸を求める申請を大陸棚限界委員会に提出した。関連の主張は、中国の南沙群島の一部区域を含んでおり、中国の領土主権と海洋権益を侵害し、国連憲章や国連海洋法条約などの国際法に違反するとともに、中越両国が締結した「海上問題の解決を指導する基本原則に関する協定」と、中国とベトナムを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国が合意した「南中国海に関する行動宣言(DOC)」にも背いている。中国は断固たる反対を表明し、ベトナムに厳正な申し入れを行った。

 大陸棚限界委員会は「紛争が存在する場合、申請を審査しない」という手続き規則に基づき、ベトナムと(6月に提出した)フィリピンの申請を審査しないだろう。このような行為は実際には何の意味もなく、意見の相違を際立たせ、矛盾を激化させるだけであり、紛争の解決には役立たない。中国は関係方面との対話と協議を通じて南中国海の紛争問題を適切に処理していく。(c)Xinhua News/AFPBB News