【7月17日 CGTN Japanese】中国工業情報化部が12日に発表した統計データによると、中国造船業の今年1~6月の完工量は前年同期比14.2%増の2113万DWT(載貨重量トン数)で、そのうち海洋船舶は744万CGT(標準貨物船換算トン数)でした。新規受注量は前年同期比67.7%増の3767万DWT、そのうち海洋船舶は1537万CGTでした。6月末までの手持ち受注量は1億2377万DWTで、前年同期比20.5%増加し、そのうち海洋船舶は5526万CGTで、輸出船舶が全体の92.8%を占めています。

 今年1~6月の中国の造船完工量、新規受注量、手持ち受注量はDWTでそれぞれ世界全体の49.6%、72.6%、53.2%、CGTでそれぞれ47.3%、67.2%、46.8%を占めており、いずれも世界一となっている点が特筆されます。

 中国が世界の新規受注の7割を獲得できる主な理由は、まず、中国の造船企業が普遍的な競争力を備えており、高品質で合理的な価格の船舶を提供する能力がある点です。次に、中国は世界の海運市場からの需要が比較的大きい国として、国内の主要造船所が大口の発注を受けられる能力を備えている点です。さらに、中国は貨物船、救命救助船、LNG船などの特殊船舶分野で長期にわたって主導的な地位を占めており、供給力が認められている点です。

 報道によると、中国船舶集団傘下の江南造船が研究開発・設計・建造した世界初の9万3000立方メートル超大型LNG船が4月26日に船主に引き渡されました。江南造船がシンガポールのペトロデック社のために建造した同船は、この船型の第1号船で、現状世界最大の超大型LNG船であり、江南造船が独自に開発・設計した第4世代超大型LNG船でもあるということです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News