【7月17日 AFP】ウクライナ軍は装備品不足を受け、ロシアの侵攻が2022年2月に始まる前に廃棄処分に回していた弾薬を回収し、再配備している。国防省が16日、明らかにした。

 国防省は「大量の各種口径の弾薬を軍に再支給している。ロシアの軍事侵略が始まる前に余剰在庫として処理業者に引き渡していたものだ」と説明した。

 再利用されるのは主に砲弾と小火器の弾薬。前線に送る前に状態を徹底的に検査するとしている。

 ウクライナ軍は2023年末以降、欧州諸国や米国からの武器提供の大幅な遅延により戦力の低下に直面している。

 米議会は4月、ウクライナへの総額610億ドル(約9兆6000億円)の軍事支援を含む追加予算案を可決したが、米国から供与される武器弾薬を前線に供給できるようになるまでには数週から数か月かかる可能性がある。(c)AFP