【7月17日 AFP】サッカーフランス代表のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が16日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)への入団会見に臨み、集まった8万人のファンに向かって「夢がかなった」と話した。

 本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)に集まった過去最多のファンに向かって、「長年、眠るときにはレアル・マドリードでのプレーを夢見ていた。きょうその夢がかなった」と語りかけた。

 同日メディカルチェックを通過したエムバペは、クラブとの5年契約にサインし、フロレンティーノ・ペレス(Florentino Perez)会長から背番号9のユニホームを渡された。両親や、同じくフランス代表の英雄であるクラブOBのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)氏も出席する中、自身の名前を叫ぶ観客に感極まり、ユニホームにキスをする場面もあった。

「家族も喜んでいるし、母は泣いている」と話したエムバペは「僕の夢は、史上最高のクラブであるこのクラブに見合う存在になること。このクラブとエンブレムに人生をささげる」と続けた。

「子どもたちには、僕も今の君たちと同じだったというメッセージを伝えたい。自分には夢があり、きょうそれがかなった。僕が送りたいアドバイスは、情熱があればなんでもできるということだ。きょう僕はここにいるが、次は君たちの誰かかもしれない」

 エムバペは新チームで、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督の指揮の下、ジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)とビニシウス・ジュニオール(Vinicius Junior)と前線を組むとみられる。チームはすでに新シーズンに向けて15日から始動しているが、欧州選手権(UEFA Euro 2024)を戦ったエムバペはマドリードでもうしばらくオフを取る見込みとなっている。

 リーグ連覇を目指すチームは、8月第3週の開幕節でマジョルカ(RCD Mallorca)と対戦するが、エムバペのデビューは翌週の昇格組レアル・バジャドリード(Real Valladolid)戦までずれこむ可能性がある。エムバペ本人は新チームで、長年の目標である欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇とバロンドール(Ballon d'Or)獲得を目指すことになる。(c)AFP/Arno TARRINI