【7⽉20⽇ Peopleʼs Daily】第2次世界大戦後には、アジアやアフリカで植民地独立が盛んになった。新たに生まれた国は平等な国際関係の構築を渇望した。周恩来(Zhou Enlai)総理はこのような背景にあって、「主権と領土保全の相互尊重、相互不侵犯、相互内政不干渉、平等互恵、平和共存」の五原則を初めて完全な形で打ち出した。この平和共存五原則の発表は国際関係史上の重大な革命だった。今年はこの平和共存五原則の発表70周年だ。

 平和共存五原則の真髄は、すべての国の主権が一律に平等であり、いかなる国であれ国際政治を牛耳ることに反対することだ。そして公正かつ合理的な国際政治と経済の秩序に対する各国の期待に対応し、広範な発展途上国が主権と独立を守るための強大な思想の武器だ。平和共存五原則は各国が意見の相違を適切に処理するための指導原則を提供し、各国が正常な国家関係を発展させるための方向性を示した。

 現在は国際関係の体系が混乱しているだけに、各国が平和共存五原則を堅持する必要性がいっそう際立っている。習近平(Xi Jinping)国家主席は「新たな情勢にあって、平和共存五原則の精神は時代遅れではなく、長期にわたり更新され続けている。平和共存五原則の意義は薄れたのではなく、長期にわたり深まっている。平和共存五原則の役割は弱まったのではなく、長期にわたり強まっている」と述べた。

 国際社会は平和共存五原則により主権の平等を堅持し、各国が自主的に社会制度と発展の道を選択する権利を尊重すべきだ。各国は持続可能な安全観を実践して包摂的な経済のグローバル化を共に提唱し、貿易と投資の利便化を推進し、開放型の世界経済を守るべきだ。

 中国は独立自主の平和外交政策を実行し、平和発展の道を堅持し、世界で平和と安全問題において最善の実績のある大国だ。中国は非同盟原則を前提に広く友人を作り、世界に広がるパートナーシップの輪を形成した。中国は対外開放の拡大を通じて質の高い発展を実現している。各方面は中国の新たな発展によってさらに多くの新たなチャンスを得ることになった。

 中国は新たな国際関係の構築、人類運命共同体の構築、「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設、全人類に共通する価値観の発揚、グローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブなどの重要な理念を提唱し、平和共存五原則に新たな時代の精神を付与した。中国は国際社会の平等互恵や協力とウィンウィンをけん引し、各方面と手を携えて平等で秩序ある世界の多極化と包摂的な経済のグローバル化を推進し、世界の管理の改善や人類発展についての難題の解決に貢献している。

 平和共存五原則の提唱者である中国は、各国と引き続き手を携えて平和共存五原則をしっかりと実践し、新たなタイプの国際関係の構築を推進し、混乱する世界に安定性とプラスのエネルギーを加えていく。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News