【7月15日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領(78)は14日、共和党全国大会が翌日開幕するウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee)に到着した。最終日の18日には大統領候補指名の受諾演説を行う。

 約5万人の共和党員が集結する党大会で、トランプ氏は副大統領候補を発表するとみられている。

 だが、地元の話題はもっぱら、13日にペンシルベニア州で選挙集会中に起きたトランプ氏の暗殺未遂事件に集中している。

 党大会の延期も取り沙汰されたが、トランプ氏は、何が起きようとショーは最後まで続けなければならないと主張した。

 トランプ氏は複数の事件で起訴され、不倫の口止め料をめぐり業務記録を改ざんしたとされる事件では有罪評決も下されているが、世論調査では現職のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領(81)をリード。

 バイデン氏に対し、職務遂行能力をめぐる懸念から、民主党内からも選挙戦の撤退を求める声が上がる中、トランプ氏は着実に勝利への道を突き進んでいるように見える。

 コロラド州選出の民主党のマイケル・ベネット(Michael Bennet)上院議員は今月10日、CNNに対し、「ドナルド・トランプは勝利の勢いに乗っていると思う」と認め、「おそらく圧勝し、上院と下院を掌握するだろう」との見方を示した。

 候補指名の受諾演説に注目が集まる中、一部の米メディアによれば、トランプ氏は、間一髪で死を免れた経験から演説内容を変更。

 ニューヨーク・ポスト紙に対し、当初は「ひどい」バイデン氏政権について「非常に手厳しいスピーチを準備していた」が、「国家の団結」を訴える内容に改めると語った。

 ミルウォーキーでの党大会では、長男ジュニア(Donald Trump Jr)氏、次男エリック(Eric Trump)氏とララ(Lara Trump)さん夫妻らが登壇する予定。

 トランプ氏の妻メラニア(Melania Trump)氏も珍しく出席するが、スピーチは予定されていない。(c)AFP/Frankie TAGGART