【7⽉14⽇ Peopleʼs Daily】新エネルギー産業の発展は地球の未来に関わる。新エネルギー産業についても公平な競争によって良質な生産能力の絶え間ない出現を促進し、開放と協力によって世界を発展させる力を強めねばならない。

 公平な競争は市場経済の基本原則だ。中国の新エネルギー産業は市場競争を経て国際的な競争力を得た。中国の新エネルギー自動車、リチウムイオン電池、太陽光発電製品などに関する特許出願件数は世界の上位だ。多くの多国籍企業はすでに、競争が激しくイノベーションが活発な中国は「設備が完備した鍛錬の場」と認識し、中国に新エネルギー関連の研究開発や生産の拠点を次々に設立し、産業全体の発展と進歩を促進している。

 南アフリカの北ケープ州(Northern Cape)のデ・アール風力発電所、バングラデシュのマイメンシン(Mymensingh)の太陽光発電所、メキシコ市(Mexico City)の電動バス、ハンガリーでの新エネルギー車と動力電池工場の建設に投資――。国際エネルギー機関(IEA)のファティ・ビロル(Fatih Birol)事務局長は、「中国は他国に関連サービスと支援を提供し、クリーンエネルギー技術の利用の度合いを著しく向上させ、世界のグリーン技術の使用コストを引き下げた」と指摘した。

 保護主義は公平な競争の原則に逆行し、自国の産業を保護できないばかりか、国際市場をゆがめ、資源配置の効率を損ね、世界の新エネルギー産業の発展を阻害し、世界経済の持続可能な成長に悪影響を与える。国際社会は保護主義に共に反対し、市場経済の原理と世界貿易機関(WTO)のルールに基づいて意見の相違の適切な処理を堅持し、世界の新エネルギー産業の健全な発展に役立つ国際環境を共に創造すべきだ。

 公平な競争の堅持は政府の不介入を意味しない。歴史を見れば、先進国が産業の高度化に成功したことには、市場原理だけでなく政府による産業政策も必要だった。中国はWTOに加盟して以来、補助金関連の規則を律儀に守った上で、生産能力の発展を推進してきた。中国の良質な新エネルギー生産能力が成長し続けているのは、市場と政府政策の共同作用によるものだ。各国政府が自国の新エネルギー産業の発展を誘導する鍵は、国際ルールに違反しない範囲で産業政策を講じることだ。他国との競争を排除してはならず、他国の産業発展を悪意で圧迫してはならない。

 新エネルギー産業でも各方面のウィンウィンを促進する最適解は公平な競争と開放的な協力だ。逆に保護主義は世界のグリーンモデルへの転換を袋小路に追いやるだけだ。各国は未来に向けて開放的な心を堅持し、公平な競争を堅持し、互恵とウィンウィンの協力を促進せねばならない。秩序ある競争が存在し、より高効率で、容量がより大きく、革新が次々に発生し、高度に結び付いた世界市場の構築に共に力を入れ、新エネルギー産業の発展のための空間を切り開き、各国企業の長期発展を実現するための良好な環境を創出すべきだ。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News