【7月11日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)は10日、準決勝が行われ、イングランドはオリー・ワトキンス(Ollie Watkins)が終了間際に決勝点を挙げて2‐1でオランダを下し、スペインとの決勝に進出した。

 立ち上がりの7分にオランダはシャビ・シモンズ(Xavi Simons)が敵陣でデクラン・ライス(Declan Rice)からボールを奪うと、そのまま持ち上がって強烈なシュートをたたき込み、先制点を挙げた。

 それでもイングランドは間を置かず、18分にはハリー・ケイン(Harry Kane)が自ら得たPKを決めて同点に追いついた。

 試合はこのまま延長戦にもつれ込むかに思われたが、途中出場のワトキンスは同じくベンチスタートのコール・パーマー(Cole Palmer)のパスをゴールに背を向けながら受けると、振り向きざまに低いシュートをファーコーナーに蹴り込んだ。

 ワトキンスは試合後、「本当に言葉もない。こんな大事な時に、あんなすごいシュートを打ったのは初めてだと思う」と振り返った。

 ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督率いるイングランドにとって、ここまで納得の大会とはなっていないが、チームはこれで2大会連続の決勝進出となった。1966年のW杯以来となる主要国際タイトル獲得のためにスペインを破るべく、ドイツでこれまで見せた以上のパフォーマンスが必要になる。(c)AFP/Andy SCOTT