【7月9日 AFP】サッカー元スペイン代表のMFティアゴ・アルカンタラ(Thiago Alcantara do Nascimento)が8日、現役引退を発表した。

 昨シーズン限りでイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)との契約が満了を迎えていた33歳のティアゴは自身のX(旧ツイッター)に「ありがとう、サッカー。そして私に付き添い、私をより良い選手と人間にしてくれたすべての人にありがとうと伝えたい」と投稿した。

 リバプール在籍時に監督だったユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)氏は、ティアゴの発表を受け「本当に技術的に優れた選手だった。世界中のどのチームでもプレーできる才能の持ち主で、彼と一緒にやれたのは光栄だった」「けがは彼にとってもわれわれにとってももどかしかったが、彼がプレーできるときのレベルは信じられないものだった」とコメントした。

 ティアゴは2009年にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でデビューすると、同チームでリーグ優勝4回、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2010-11)優勝1回、クラブW杯(FIFA Club World Cup)優勝1回を経験するなど、数々のタイトルを獲得した。

 その後はドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に移籍し、在籍全7シーズンでリーグ制覇を果たし、2014年のクラブW杯と19-20シーズンのチャンピオンズリーグも制した。4年間所属したリバプールでは、FAカップ(FA Cup)で優勝し、自身3度目のチャンピオンズリーグ決勝の舞台に立った。

 スペイン代表では2011年から21年までに46試合に出場したが、優勝した2012年の欧州選手権(UEFA Euro 2012)はけがのため欠場した。(c)AFP