【7月5日 AFP】メキシコ大統領選挙の選挙運動で使われ、街中に放置されていた横断幕などを利用して、地元のデザイナーが環境に優しいビジネスを始めた。

 ミサエル・ペレア(Mizael Perea)さんは首都メキシコ市の街角から、防水シートで作られた横断幕やポスターを集めて、帽子やバッグを作った。

 材料の横断幕などは、メキシコで初めて女性大統領となるクラウディア・シェインバウム(Claudia Sheinbaum)氏や、対立候補だったソチル・ガルベス(Xochitl Galvez)氏など、先に行われた大統領選挙の立候補者の顔写真が大きく載っているものだ。

 ペレアさんは取材に対し「(選挙戦で)発生したゴミの量にとてもショックを受けた。ある人にはゴミにしか見えないものでも、別の人には役に立つものに変わるかもしれない」と語った。

 作られたバッグを見た市民は「アートとバッグの有用性を組み合わせたアイデアがとても面白い。こういう分野に対する人々の意識も高まるのでは」と話した。

 映像は6月27日に撮影。(c)AFP