【6月25日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)被告が24日、英ロンドンの刑務所から釈放された。すでに飛行機で出身地のオーストラリアに向かっている。ウィキリークスが25日、X(旧ツイッター)で明らかにした。

 アサンジ被告はアフガニスタン、イラク両戦争に関する米軍の機密情報などを暴露したとして、2019年から英国で拘束されていた。

 ウィキリークスはXに「ジュリアン・アサンジは自由の身になった。24日朝、監視レベルが最高のベルマーシュ刑務所を出所した。勾留期間は1901日だった」と投稿。「高等法院が保釈を許可したのを受け、同日午後にスタンステッド空港(London Stansted Airport)で拘束を解かれ、飛行機に乗り英国を後にした」としている。

 また、「草の根」の支持者から政治家、国連(UN)に至るまで継続的に釈放を働き掛けてくれたのを受けて「米司法省との長期にわたる交渉の余地が生まれた」と謝意を表明。ただ、米司法省との司法取引は「正式にはまだ締結されていない」という。

 アサンジ被告と獄中結婚した妻のステラ(Stella Assange)さんはXで、世界中の支持者に向け、「言葉で表せないほどの感謝」を伝えた。

 映像はウィキリークスがXで公開した動画と、2012、2017年に撮影した資料映像。(c)AFP