【6月20日 CGTN Japanese】中国初となる50年物超長期特別国債が19日、上海・深セン証券取引所に上場しました。

 50年物超長期特別国債の発行総額は350億元(約7620億円)で、表面利率(クーポンレート)は2.53%です。2074年6月15日に元本を償還し、最後の利息を支払うことになっています。今回の国債は今年6月15日から利息計算が開始され、半年ごとに利払いがおこなわれます。個人投資家は銀行または証券会社を通じて取引することができます。

 6月19日から、証券会社の各店舗や携帯アプリの普通株式委託メニューを通じて、超長期特別国債の売買取引を、1取引につき額面10万元またはその整数倍でおこなうことができるようになります。投資家は銀行で超長期の特別国債を購入した後、流通市場で売買取引する場合は、銀行のクロスマーケット・ロールオーバーを通じて証券取引所に乗り換える必要があるということです。

 専門家によると、50年物の超長期特別国債は、投資家が50年保有しなくても元本を回収することができるということです。国債上場後、投資家は流通市場で取引できるようになり、債券の流動性が高まります。計画によると、今年は20年物、30年物、50年物の超長期特別国債を計1兆元(約21兆円)発行する予定です。

 専門家は、「金利水準や取引の活発度などの要素は、いずれも超長期特別国債の価格に影響を与えていくだろう。投資家は一定の投資経験とリスク許容力を持つべきだ」と注意喚起しています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News