【6⽉21⽇ Peopleʼs Daily】上海協力機構(SCO)はここ数年、青年のための交流の場を構築し、互いに知り合い見つめ合う若い世代を育成している。

 イリヤ・クリジェビチ(Ilya Kryzhevich)氏はベラルーシ人記者だ。自国内に建設された中国ベラルーシ工業パークにしばしば取材に行く。「変化が早いです。私たちは時々、『あなたが同一の中国ベラルーシ工業パークに足を踏み入れることは永遠にない』と冗談を言っています」と述べた。クリジェビチ氏によると、ベラルーシの若者は「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設で多くの恩恵を受けている。「医療関係の中国企業がベラルーシに次々に進出し、地元の若者に雇用機会を多く提供しています」とのことで、同パーク内にハイテク企業を設立したベラルーシの若者も多いという。

 相互接続は「一帯一路」の鍵だ。ウズベキスタン青年政策スポーツ省国際局のイスロム・オフノフ(Islom Okhunov)局長は「シルクロード経済ベルト建設のおかげで、中央アジアでは道路建設が進んでいます。ウズベキスタンも『陸の封鎖国』から『陸の連結国』に変わりつつあります。中国・キルギス・ウズベキスタン鉄道の早期着工をとても楽しみにしています」と述べた。

 SCOに関連して、若者関連の活動が盛んに行われている。先ごろにはSCO青年発展フォーラムが山東省(Shandong)青島(Qingdao)市内の上合之珠国際博覧センターで開催され、SCO諸国の青年代表がそれぞれ自国の青年の仕事の経験と事例を紹介し、友情を語り合い、思想をぶつけ合い、未来を共にした。

「これは吉利(GEELY)、あれは比亜迪(BYD)だ」――。キルギス青年社会評議会のターラベク・ダイイルベコフ(Taalaybek Dayirbekov)議長は青島の街で、走行する新エネルギー車を見ながらそのブランドを口にした。ダイイルベコフ議長は「(キルギス首都の)ビシュケク(Bishkek)でも、中国ブランドの新エネルギー車が増えてきました。大気汚染が緩和され、都市環境がより良くなりました。『一帯一路』の共同建設は経済効果をもたらしただけでなく、共同建設国の人々の生活の質も向上させました」と語った。

 パキスタン首相府連合秘書のジャハンギール・ムシュタク(Jehangir Mushtaq)氏は、SCOが交流や協力を通じて、各国の若者を公共政策の制定により良く参加させ、良質で公平な教育を受けさせ、デジタル能力を向上させるなどの支援で、若者の発展をより強く応援することを望んでいる。ムシュタク氏は「世界の8億余の若者がSCO地域に住んでいます。若者の発展に力を与えることはSCOの未来にとって極めて重要です」と述べた。

 中国共産主義青年団中央書記処書記で中華全国青年連合会副主席の中国ウイグル族のシャプカト・ウシュル(Shapkat Wushur)氏は、SCOの発展と強大化に関連して、「世界は、若者が世界の発展についての責任をしっかりと担うことを期待しており、逆に、各国は若者の発展を優先して後押しする必要があります」、「各国は共通認識を結集し、協力メカニズムを改革強化し、世界の発展のために若者という新たな原動力を育成せねばなりません」と述べた。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News