【6⽉20⽇ Peopleʼs Daily】上海協力機構(SCO)が設立されて以来、加盟国は文明の相互学習と相互参考を深め、友好を深め、民心の通い合いを増進し、相互信頼、互恵、平等、協議、多様な文明の尊重などを通じて共に発展する「上海精神」を実践してきた。

 メディア分野では、SCOメディアサミットを開催し、SCO国家メディアシンクタンクフォーラムを開催してきた。中国は同分野で協力の新たなルートを積極的に切り開き、SCOの国際発信能力の構築を強化してきた。

 中国は若者関連の事業として、SCO加盟国との大学関連の活動を展開し、青年交流キャンプを繰り返し開催し、各国の青年指導者を訪中研修に招待してきた。

 中国は第23回SCO首脳会議で、SCO加盟国に対して今後3年間で、国際中国語教師1000人に奨学金を支給し、参加者3000人規模の「中国語の橋」と名付けたサマーキャンプを開催し、若手科学者100人を中国に招いて科学研究交流に参加させることを提案した。SCOのエルメクバエフ(Yermekbayev)事務次長は、「上海精神」は異なる国が付き合い、異なる文明が付き合う正しい道と評した。

 衛生健康面での協力レベルも高まりつつある。中国は医療関係者や機材などを搭載した鉄道列車の「健康快車国際光明行」の各国訪問の活動を展開し、伝統医薬産業連盟の設立を提唱するなどしている。中国はまた、2022年に「今後3年間で、SCO加盟国の人々のために2000例の無料白内障手術を実施する」と発表した。

 文化分野では、中国とカザフスタン、キルギスが共同申請した「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」が国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(World Heritage)リストに登録された。このことは、複数の国による世界遺産登録の先駆けとなった。中国はカザフスタン、キルギス、ウズベキスタンでの古跡修復と考古学研究に協力している。

 世界の問題を解決する鍵は科学技術だ。SCOの国家および民間レベルの科学技術交流と協力は活性化し、共同研究開発、交流活動、技術移転などのさまざまな活動および形式を通じて、科学技術の進歩や経済成長、民生の改善に大きな力を注入している。

 パキスタンでは、中国とパキスタンが共同建設した同国初のスマート仕分けセンターが、現地のネット通販会社の仕分け効率を4倍に高め、それまでは1%だった小包の誤仕分け率を1万分の3以下に引き下げた。

 中国の気象観測衛星である風雲2号シリーズの観測エリアはカザフスタン、キルギス、ロシア、タジキスタン、ウズベキスタン、パキスタンなどSCO諸国をカバーしており、天気予報などの観測サービスを提供し、該当国の天候や生態環境の観測における能力を強化している。

 SCOは常に、人と文化の光を輝かせてきた。SCOは将来も、人と文化の交流を通して多様な文明の調和と共生、各国の人々の世代を超えた友好、さらに国際協力の推進の模範であり続ける。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News