【5月22日 AFP】自転車ロードレース、ジロ・デ・イタリア(Giro d’Italia 2024)は21日、第16ステージ(ラースからサンタクリスティーナバルガルデナ、118.4キロメートル)が行われ、レースが短縮される中、UTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)が圧倒的な力を見せて区間2連勝、今大会5勝目を飾った。

 今ステージは、雪の中でレースをするという要求に各ライダーたちが反発したため、3時間遅れてスタートした。選手たちは、午前11時20分にリビーニョ(Livigno)から200キロ以上先のサンタクリスティーナバルガルデナ(Santa Cristina Val Gardena)までの山岳ステージをスタートさせる予定だったが、雪の中でレースを強行しようとした主催者側に反発。数時間にわたる議論の末、2度にわたって距離が短縮され、フィニッシュまで118キロほどの地点から午後2時30分にスタートを迎えた。

 ポガチャルはメイン集団内でのポジションを守り抜いて総合首位の座を守り切ることもできたが、残り1キロで先頭を走るVFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ(VF Group Bardiani CSF Faizane)のジュリオ・ペリツァーリ(Giulio Pellizzari、イタリア)をとらえて抜き去ると、5本の指を掲げてトップでフィニッシュを迎えた。

 総合首位に立つポガチャルは、同2位に浮上したボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のダニエル・マルティネス(Daniel Martinez、コロンビア)との差を7分18秒に広げた。また、山頂ステージでの2連勝も手伝って山岳ポイント争いでも首位に立っている。(c)AFP