【5月9日 CNS】中国・上海市の2023年のごみのリサイクル率が43%に達した。この5年近くにわたってごみの分別に取り組んできた成果が出た形だ。

 ごみ分別に関する本格的な法規制が施行される前の2019年上半期と比較すると、分別された資源ごみ、有害廃棄物、生ごみは増加し、一般ごみは15.6パーセント減少した。

 2023年の1日あたりの資源ごみの排出量は7698トン、有害廃棄物は2トン、生ごみが7698トンだった。一方、一般ごみ(乾燥ごみ)が1万7264トンだった。

 上海市は2024年中に資源ごみをリサイクル可能なリサイクルサービス施設1万5000か所を市内に整備する計画だ。「再利用可能なスクラップを売りたい」という市民のニーズに応えて、一部のリサイクル品を市場価格で買い取るサービスも始まる予定だ。

 また、上海市ではごみ削減に向けて電子商取引の小包などに、環境に優しい包装材料を使ったり、無駄な多重包装をやめたりするよう指導している。

 生ごみの有機肥料へのリサイクルにも努めている。生ごみからグリーンメタノールや航空機燃料を作り出すための研究やテストも実施されており、成果が期待されている。(c)CNS/JCM/AFPBB News