【5月7日 AFP】米ニューヨークのコロンビア大学(Columbia University)は6日、今月15日に予定されている卒業式の規模を縮小すると発表した。パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での武力衝突に反対を表明する抗議行動が国内の大学で広がっており、大学側が対応を模索する中での決定となった。

 コロンビア大は安全が確保できないことへの懸念から、縮小を決めたと説明している。同大では先週、抗議デモの参加者100人以上が逮捕されている。発表を受け、反発の声も上がっており、決定の撤回を求めるオンライン署名には2300筆以上が集まった。

 一方、同日夜には市内各所で新たな抗議デモが行われた。デモ参加者は毎年恒例のファッションの祭典「メット・ガラ(Met Gala)」が開催されているメトロポリタン美術館(Metropolitan Museum of Art)へと移動。そこで数人が身柄拘束された。

 南カリフォルニア大学(University of Southern California)も先月、親パレスチナ派によるデモの渦中で安全が確保できないとの理由から、約6万5000人が参加しての例年と同じ形での卒業式は中止すると発表していた。(c)AFP/Nicolas