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【05月07日 KOREA WAVE】ソウル汝矣島のあるマンション団地で先月、団地の警備員が入居者の車を運転して移動させようとしたところ、車が暴走し、周囲にあった車12台を破損させるという事故が発生した。警備員は「ブレーキをしっかり踏んだのに車が止まらなかった」として、自動車メーカーを相手取り、法的対応に乗り出すことを明らかにした。

事故を起こした警備員(77)と所有者(63)の代理人弁護士は2日、ソウル市内で記者会見を開き、「事故車両メーカーのベンツドイツ本社と輸入したベンツコリア、販売したハンソン自動車3社を相手に来週にも、ソウル中央地裁に民事訴訟を提起する」と明らかにした。

弁護士によると、警備員は22日午前7時50分ごろ、入居者の車をバックさせた際、車は止まらず、12台に衝突するなどした。関係する車両のドライブレコーダーの映像では、車はブレーキランプが点灯した状態で後ろ向きに突進している。目撃した住民も車から「ブンブン」という轟音がしているのを聞いたという。轟音は急発進が疑われる事故で共通してみられる現象だ。

弁護士は「警備員本人もけがをし、精神的苦痛を受け、職場も失った」と述べ、破損した車の修理費を請求するとしている。修理費だけでも少なくとも2億ウォン(約2200万円)に上るものとみられる。

また警備員側は民事訴訟とともに、業務上過失致傷罪にあたるとして刑事告訴も検討している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News