【5月6日 AFP】23-24イタリア・セリエAは5日、第35節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は1‐1でASローマ(AS Roma)と引き分けた。

 序盤、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)に先制点を許したユベントスだったが、ブレーメル(Gleison Bremer Silva Nascimento)が31分に同点弾を決めた。

 3位につけるユベントスは、ここ14試合でわずか2勝にとどまっているものの、6位アタランタ(Atalanta)には勝ち点9差をつけており、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場権獲得に前進している。

 アタランタは2試合消化が少なく、6日にはUSサレルニターナ1919(US Salernitana 1919)戦を控えており、この試合に勝利すればローマを抜いて5位に浮上することになる。

 一方、2位のACミラン(AC Milan)は3‐3でジェノア(Genoa CFC)とドロー。失望のシーズンが終盤を迎える中、サポーターから沈黙という仕打ちを受けた。

 サポーターたちはクラブの改善を要求する横断幕を広げると、ウルトラス(過激なサポーター)は終始沈黙して抗議。チームは、75分のオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)のゴールで一時3‐2と勝ち越したが、その後87分にマリック・ティアウ(Malick Thiaw)がオウンゴールを献上した。

 ミランは欧州チャンピオンズリーグ出場権をほぼ手中に収めているが、サポーターの不満は地元のライバルで今季優勝を飾ったインテル(Inter Milan)に勝ち点18差をつけられていることにある。

 またヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)では同じセリエAのローマに敗れて大会から姿を消しており、約5年指揮を執ったステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督はシーズン終了後の解任が見込まれている。

 指揮官は試合後、ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に対し、「ファンがあの形の抗議を選んだのだから尊重しなければならない。この数年、ファンは常に非常に貴重な存在であり、あの抗議のやり方は彼らなりの理由があるのだろう」と述べた。(c)AFP