【5月5日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2024)は4日、女子シングルス決勝が行われ、大会第1シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が7-5、4-6、7-6(9-7)で第2シードのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)との3時間11分の死闘を制し、優勝を果たした。

 シフィオンテクは最終セット1-3から巻き返し、計3本のマットポイントをしのいで大会初制覇。昨年大会の決勝でサバレンカに敗れたリベンジも果たした。キャリア通算20勝目、WTA 1000通算9勝目。これで決勝では7連勝で、今季マッチ30勝はエレナ・ルバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)と最多で並んだ。

 両者ブレークで始まった決勝は、第1セット第11ゲームでサバレンカが2度目のブレークを喫し、直後のゲームをキープしたシフィオンテクが61分で獲得。第2セットはサバレンカが取り返し、迎えた最終セットも、これが今大会5度目のフルセットマッチとなったサバレンカが先にブレークして3-1とリードした。だが、シフィオンテクは直後にブレークバックに成功すると、5-6で迎えた自身のサービスゲームで2本のマッチポイントをしのぎ、熱戦の決着はタイブレークに突入。タイブレークでは互いに1本ずつマッチポイントをしのいだ末に、最後はサバレンカのバックハンドがアウトになり、シフィオンテクが勝利を決めた。

 シフィオンテクは試合後、「これでも女子のテニスがつまらないと言う人はいるのでしょうか」と話し、「今までで一番激しくてクレイジーな決勝だった」と振り返った。

 惜しくも敗れたサバレンカも、連覇を果たした1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2024)後は不振に陥っていたが、今大会で長丁場の連戦をこなし、本来の調子を取り戻したと手応えを口にした。

 準決勝では、シフィオンテクと自身と並び「ビッグ3」に数えられるルバキナも撃破。この日の敗戦は「なかなか受け入れがたい」と悔しがりながらも、ライバル2人に対して良い戦いができたと胸を張り、「お互いに毎年レベルを上げていければと思う。いわゆるビッグ3の一角になれて本当にうれしい」「努力して成長を続ける大きなモチベーションになるし、その立ち位置を維持しながら、彼女たちになるべく多く勝ちたい」と前を向いた。(c)AFP