【5月5日 AFP】米国競馬のG1レース、第150回ケンタッキーダービー(150th Kentucky Derby、3歳、ダート約2000メートル)が4日、米ケンタッキー州ルイビル(Louisville)のチャーチルダウンズ競馬場(Churchill Downs)で開催され、ブライアン・ヘルナンデス・ジュニア(Brian Hernandez Jr.)騎手騎乗のミスティックダン(Mystik Dan)が優勝。日本から参戦した坂井瑠星(Ryusei Sakai)騎手騎乗のフォーエバーヤング(Forever Young)は僅差の3着で及ばなかった。

 ミスティックダンは内ラチ際へ潜り込んで直線へ入ると、最後はタイラー・ガファリオン(Tyler Gaffalione)騎手騎乗の2番人気シエラレオーネ(Sierra Leone)とフォーエバーヤングに追い上げられたが逃げ切り、今季の米クラシック3冠の1戦目を制した。

 フォーエバーヤングはUAEダービー(UAE Derby 2024)とサウジダービー(Saudi Derby 2024)で優勝してケンタッキーダービーに参戦し、シエラレオーネに続く3着に入った。映像ではシエラレオーネに内側へ押されているように見えたが、フォーエバーヤング陣営からの抗議は行われなかった。

 昨年のケンタッキーダービーでは、会場のチャーチルダウンズ競馬場で同時期に12頭の馬が死ぬ事故が起こったことが暗い影を落とし、6月にレース開催が一時停止されたが、パドックの改修やダートの追加などのさまざまな安全対策が実施された今年は、スムーズかつ安全にレースが進行している様子で、15万7000人近い観客が熱戦を堪能した。(c)AFP