【5月5日 AFP】ブラジルの民間防衛当局は4日、同国南部で発生した集中豪雨に伴う洪水や土砂災害により、7万人近くが自宅から避難したと発表した。リオグランデドスル(Rio Grande do Sul)州の州都ポルトアレグレ(Porto Alegre)の被災状況が甚大という。

 当局によると、洪水で57人が死亡、74人が負傷、67人が行方不明となっている。

 これとは別にAFP記者が目撃したところによれば、ポルトアレグレの浸水したガソリンスタンドで救急隊が燃料を補給しようとしたところ、爆発が起き、2人が死亡した。

 ポルトアレグレを流れるグアイバ(Guaiba)川の水位は5.04メートルに達し、1941年の大洪水時に観測した4.76メートルを上回り、過去最高を更新した。

 6万9200人が避難を余儀なくされているが、民間防衛当局によると、100万人以上が飲料水を手に入れることができていない。

 地元当局によると、リオグランデドスル州では先月29日以降、少なくとも300の自治体が豪雨による被害を受けている。(c)AFP