【5月3日 AFP】サッカーオーストリア代表のラルフ・ラングニック(Ralf Rangnick)監督が2日、続投を表明した。これにより、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は、トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の後任を探す中で再び打撃を負った。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で指揮官を務めた経験を持つラングニック監督は、トゥヘル監督の後任候補に挙がっていた。バイエルンは今季リーグ12連覇を逃し、トゥヘル監督がシーズン終了後に退任することになっている。

 オーストリア代表は2022年4月にラングニック監督が就任して以降好調を維持しており、今夏に欧州選手権(UEFA Euro 2024)を控える中で直近14戦11勝を記録し、敗戦はわずか1試合となっている。

 ラングニック監督はオーストリアサッカー協会(OFB)を通じ、「私は100パーセント、オーストリアの指揮官だ」「この仕事は自分に信じられない喜びをもたらしており、これからも選択した道のりを歩み続ける決意だ」と述べた。

 さらに、「これはFCバイエルンを拒絶するものではなく、私のチームとわれわれの共通目標のための決断であることを強調しておきたい。われわれは欧州選手権に完全に集中している」とし、「可能な限り勝ち進むために、全力を尽くしていく」と意気込みを語った。

 バイエルンの次期監督ではなく、現職にとどまることを選んだ有名指揮官はラングニック氏だけではない。

 他にも、バイエルンの牙城を崩してバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)を優勝に導いたシャビ・アロンソ(Xabi Alonso)監督や、前監督で、現在はドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督も、バイエルンのオファーを断ったと伝えられている。(c)AFP