【5月2日 AFP】イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)への攻撃に抗議するデモが続く米各地の大学では1日、警官隊が大規模動員され警戒に当たった。

 カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)では前夜にデモ参加者と反対派が衝突したのを受け、警察車両数十台が配備された。

 警官隊が前夜に突入し、一部デモ参加者が逮捕されたニューヨークのコロンビア大学(Columbia University)でも、警察が引き続き警戒に当たった。

 警官隊によるデモ参加者の強制排除が行われた同大やニューヨーク市立大学(City University of New York)では、警察が暴力的な手段を用いたとの証言もある。

 市立大のある学生はAFPに対し、「われわれは暴行され、手荒く拘束された。私は解放されるまで6時間も拘束された。ひどく殴られたり、踏みつけられたり、傷を付けられたりした」と語った。
 
 拘束された学生の治療に当たった医学生は、「頭部に重傷を負ったり、脳しんとうを起こしたりといった症例があった。(大学構内の)テントを張っていた場所で殴られ意識不明に陥ったり、階段を転げ落とされた人もいた」と話した。

 ニューヨーク市警(NYPD)のエドワード・キャバン本部長はこの日の記者会見で、コロンビア、市立大両校で約300人を逮捕したことを認めた。(c)AFP/Etienne Laurent with Ana Fernandez in New York