【5月3日 CGTN Japanese】中国東部に位置する江蘇省南通市で先ごろ、「マクドナルドが侮辱的な文字で客をののしった」事件があり、社会の幅広い注目と話題を集めました。マクドナルド側が4月26日、客に謝罪したことで、この事件は双方の和解に至りました。

 客の李さんは4月24日、マクドナルド南通市崇川区平和橋店を訪ね、29元(約630円)のアイスコーラ付きローストチキンバーガーセットを注文しました。李さんがセットをもらって食べようとした時、ドリンクカップのふたからこぼれたコーラで服を汚してしまいました。

 李さんは、コーラがこぼれた原因はドリンクカップがゆがんでいたためだと気づき、早速店員に相談しました。李さんはセットの全額返金を申し込み、店側もその要請を承認しました。同日午後、李さんにマクドナルドからの返金入金通知が届き、返金理由の欄に「客がバカだ」という侮辱的な文字が書かれているのを目にして驚きました。

 李さんはすぐにマクドナルド中国のカスタマーサービスに電話でクレームし、2~3営業日の間に対応すると回答されましたが、同日午後、マクドナルド平和橋店の店長から謝罪の電話を受け、李さんが次回来店した時、サイドメニューをサービスするということでした。

 この件について、李さんは「世界的に有名な飲食企業の社内ワークフローがこんなに自分勝手だったとは。侮辱的な文字で顧客をののしっても、対応がこんなに甘いなんて納得できない」と怒りを隠せない様子でした。

 この事件はネット上でも大勢の人から批判を呼んでいます。マクドナルド側は、「従業員の行為はマクドナルドの管理制度と価値観に違反しているものだ。本社は客に謝罪し、和解した。一方、該当従業員に対しては教育と処分を実施し、今後も引き続き社員教育と管理を強化していく。お客様とメディアのフィードバックと監督に感謝する」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News