【4月30日 AFP】北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ(Jens Stoltenberg)事務総長は29日、ウクライナの首都キーウを訪問し、同国がロシアに勝利することは「まだ可能」だとの認識を示した。

 ストルテンベルグ氏はウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領との共同記者会見で「ウクライナはここ数か月間は劣勢に立たされ、弾薬の使用も制限を余儀なくされた。それでも、ウクライナが勝利を収めることはまだ可能だ」と述べた。

 同氏は、米国の追加軍事支援の決定が何か月も遅延したことで「戦場に深刻な影響があった」と認めた上で、NATO加盟国はさらなる支援を検討しており、「近日中に新たな発表がある」との見通しを示した。

 ロシア軍はここ数週間、米国からの武器・弾薬の追加供与分がウクライナの前線に到着する前に攻勢を強めている。

 この日は黒海(Black Sea)に面したオデーサ(Odesa)で、ロシア軍のミサイル攻撃により少なくとも4人が死亡、27人が重軽傷を負った。(c)AFP