【4月27日 AFP】リトアニアのギタナス・ナウセーダ(Gitanas Nauseda)大統領は26日、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領が提唱した北大西洋条約機構(NATO)の核兵器をポーランドに配備する案を支持した。

 両首脳は、両国の国境地帯「スバウキ回廊(Suwalki Gap)」での軍事演習を視察し、安全保障について協議した。同回廊は、ロシアの飛び地カリーニングラード(Kaliningrad)とベラルーシに挟まれている。

 ナウセーダ氏は記者団に対し、「核兵器配備案は、戦争をあおるものでも、ロシアを脅かすものでもない。抑止システムの一要素であり、極めて重要な抑止要因として機能するはずだ」と述べた。

 ドゥダ氏はここ数日、ポーランドへの核兵器配備案を提唱しているが、ドナルド・トゥスク(Donald Tusk)首相らに退けられている。

 ドゥダ氏は26日、核兵器配備案に再度言及。「われわれの理解では、NATO全域が適切かつ十分に守られなければならない。このため、核兵器システムをNATO東方前線に移すのは非常に理にかなっている」「われわれはこうした(東方前線の)国の一つとして、この兵器を受け入れる用意があると宣言した」と述べた。(c)AFP