【4月4日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で3連覇中の王者マックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は4日、レッドブル(Red Bull)との契約が切れる2028年でF1を引退する可能性を再び示唆しつつ、今は同チームで「非常に幸せ」だと強調した。

 今季のフェルスタッペンは開幕から2連勝を飾った一方で、所属するレッドブルは競技とは関係ない部分で騒動が続いた。

 フェルスタッペンの父ヨス(Jos Verstappen)氏が、クリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表が留任すればチームは「分裂」すると発言すると、フェルスタッペンも先月のサウジアラビアGP(Saudi Arabian Grand Prix 2024)で、レッドブルがアドバイザーのヘルムート・マルコ(Helmut Marko)氏とたもとを分かつようなことがあれば自身もチーム離脱を考えると話していた。

 7日に決勝が行われる日本GP(Japan Grand Prix 2024)を控えた会見で、来季もレッドブルにいるかと問われたフェルスタッペンは「今は自分のいる場所で非常に幸せだし、その形を続けたい」とコメントした。

 その一方で、レッドブルとの契約終了後については「まずは自分が続けたいかを考えたい」と含みを持たせ、「それが一番重要なことで、場所はそれほど問題ではない。こういったことは現時点であまり考えていない」と話した。

 フェルスタッペンは、2週間前のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2024)で2年ぶりのリタイアを喫し、今週末の日本GPを迎える。

 オーストラリアGPではブレーキの故障でマシンから煙が出るアクシデントに見舞われ、フェラーリ(Ferrari)のカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)に優勝を譲ったが、2年連続で優勝している日本GPで車に不安はないと語った。

「メルボルン(オーストラリアGP)でもパフォーマンス的には自分たちは速かったと思う」と振り返り、「完走できなかったので理想的ではないが、自分たちの車は高速コーナーが得意なので、それを今週末も示せればと思う」と自信を口にした。(c)AFP