【3月18日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は17日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部ラファ(Rafah)でイスラム組織ハマス(Hamas)の掃討を目指す地上軍事作戦を実施する前に避難民の退避を実現する意向を表明した。ラファには約150万人が避難しており、イスラエル軍の地上作戦をめぐり、国際社会は懸念を強めている。

 同国を訪問中のドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相と共に会見に臨んだネタニヤフ氏は、「ラファに残っているテロリストの大隊を排除するというわれわれの目標は、ラファから住民を避難させることと切り離して考えることはできない」「住民を閉じ込めたまま(侵攻作戦を)実行することはない」と表明した。

 一方、150万人超の避難民の保護についてショルツ氏は、「彼らはどこに行けばいいというのだ」と述べ、実現性に疑問を呈した。

 イスラエルに数十億ドルの軍事支援を行っている米国も、民間人の安全確保を確実に行える計画を求めている。(c)AFP/Adel Zaanoun with Robbie Corey-Boulet in Jerusalem