【3月9日 AFP】(更新)ボクシング、ヘビー級10回戦が9日、サウジアラビア・リヤド(Riyadh)で行われ、元同級世界王者のアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua、英国)が総合格闘技大会UFCの元ヘビー級王者フランシス・ガヌー(Francis Ngannou、カメルーン)に2回KO勝ちした。

 初回に強烈な右をガヌーの顎に当ててダウンを取ると、2回にも2度のダウンを奪ってスピード決着をつけた。

 ガヌーはこれがプロ2戦目で、昨年10月のタイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)戦では判定1-2で敗れたが、WBC王者のフューリーからダウンを奪っていた。

 ジョシュアは試合後、ライブストリーミングサービス「DAZN(ダゾーン)」に対し、「彼(ガヌー)は偉大なチャンピオンであり、この敗戦は彼の力を否定するものではない」と述べ、ガヌーが年内に総合格闘技(MMA)復帰を予定している中で「ボクシングから離れないでほしいと伝えた。彼は2試合を戦ったが、どちらも最高の選手が相手だったから」とコメントした。

 ジョシュアはこの勝利で、WBAスーパー、IBF、WBO同級王者オレクサンドル・ウシク(Oleksandr Usyk、ウクライナ)かフューリーとのメガファイト実現へ向けた話が熱を帯びてくるものとみられる。

 プロモーターのエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏も試合後、ジョシュアを「ヘビー級のナンバーワン」ファイターだと称賛し、「この調子なら彼に勝てる相手はいない。タイソン・フューリー。ウシクを倒してくれ。そうすれば史上最大のファイトができる」と、5月にウシクとの4団体統一戦を控えるフューリーに呼びかけた。(c)AFP