■遺体を探し続ける家族

 こうした集団墓地は今も全国各地で発見されている。

 西部ルシジ(Rusizi)地区では昨年4月、カトリック教区に属する農園から1100体の遺体が発見された。

 2020年4月には東部のダム付近で、3万体を埋めたと思われる穴が発掘された。その半年後、ガシボ(Gatsibo)地区では5000体が発見された。

 イブカによると、過去5年間だけでも全土で10万人以上の犠牲者の遺骨が発掘されている。

 イブカのアヒシャキエ代表は「最大の問題は、虐殺に加わった人やその親族が、集団墓地の場所に関する情報をかたくなに秘密にしていることだ」と指摘する。

 ヌゴマの農民セレスティン・カンバンダさん(70)はジェノサイドで子ども7人を失い、1人の遺体も見つかっていない。

 いまも遺体を探し続けている。泥の中から見つかる服の切れ端や骨のかけらから、手掛かりが得られないかと期待している。

「1人でも見つかればと思ってここへ来た。姿を消したときに着ていた服から、どの子か分かるかもしれない」

「いつか、きちんと埋葬してあげたい」とAFPに語った。(c)AFP/Ivan Rush MUGISHA