【1月29日 AFP】フィリピンのフェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)大統領とロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)前大統領のそれぞれを支持する陣営が、憲法改正問題などをめぐり対立を深めている。28日には支持者が大規模な集会を開き、非難合戦を繰り広げた。

 2022年の大統領選では、マルコス氏はドゥテルテ氏の長女サラ(Sara Duterte)氏(現副大統領)の支援を取り付けて圧勝。共闘が奏功した形だが、現在は関係に亀裂が入っている。

 マルコス氏はこの日、「新しいフィリピン」と呼ばれる開発計画を発表。計画にはガバナンス(統治)の強化も盛り込まれている。

 これに対しドゥテルテ氏は、マルコス氏は「麻薬常習者」であり、続投を狙い憲法を改正しようとしていると非難。

 一方サラ氏は、首都マニラで行われたマルコス氏支持派の集会に顔を出し、大臣を兼務している教育省としては他の省と足並みをそろえて新開発計画を支持すると語ったものの、短時間とどまっただけで、ドゥテルテ家の支持基盤である南部ダバオ市(Davao city)に飛んだ。