【1月11日 AFP】オーストリア・オーバーエスタライヒ(Upper Austria)州でこのほど、「刺激的」な副業が原因で女性教師に免職処分が下された。女性が行っていたのはオンラインでのセックスコーチングで、自らを「オーガズム教祖」と名乗っていた。

 免職となったのは、2016年から州内の小学校で体育と学習支援を受け持っていた女性教師(47)。州の教育委員会は10日、処分の妥当性を強調し、女性の副業について報告を受けて直ちにその内容を精査したとAFPに述べた。

 地元紙が報じたところによると、女性はティックトック(TikTok)やフェイスブック(Facebook)上で、「刺激的な性生活を送る」ことを目的としてコーチングサービスを宣伝していた。セッションは有料で、ビデオ会議サービス「ズーム(Zoom)」を通じて講座を視聴する形式がとられていた。

 女性によると、教育委員会からどちらかの仕事を選ぶよう迫られ、クリスマス直前に即時免職を告げられたという。

 免職処分について教育委員会は「慎重な検討を経て」決定したと説明。女性の公務遂行能力への社会的信頼が失われたと判断したとしている。

 女性は処分の撤回を求めて訴訟を起こす構えだ。間違ったことは何一つしておらず、オンライン講座に裸で出演したこともないと主張している。

 地元メディアによると、女性の弁護士は「21世紀の教育委員会はもう少し進んでいると思っていた」と語っている。(c)AFP