【12月22日 AFP】2024年のバスケットボール殿堂(Basketball Hall of Fame)入り候補が21日に発表され、米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手で豪快なダンクシュートで知られたビンス・カーター(Vince Carter)氏のほか、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏やレブロン・ジェームズ(LeBron James)を擁して2008年北京五輪で金メダルを獲得した男子米代表チームが初めてリストに名を連ねた。

 米代表チームの一員として2000年シドニー五輪で金メダルを獲得したカーター氏は、1998年から2020年まで22シーズンにわたってNBAでプレー。通算8度のオールスター選出を誇り、豪快なスラムダンクで「ビンサニティー(Vinsanity)」の異名を取った。

 キャリアでは通算1541試合に出場し、1試合平均16.7得点、4.3リバウンド、3.1アシストを記録。チームはトロント・ラプターズ(Toronto Raptors)をはじめ、ニュージャージー・ネッツ(New Jersey Nets、現ブルックリン・ネッツ<Brooklyn Nets>)、オーランド・マジック(Orlando Magic)、フェニックス・サンズ(Phoenix Suns)、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)、サクラメント・キングス(Sacramento Kings)、アトランタ・ホークス(Atlanta Hawks)を渡り歩いた。

 2008年の男子米代表チームは、2004年のアテネ五輪で3位に終わったことを受けて「リディーム・チーム(Redeem Team、雪辱を期すチーム)」と呼ばれ、ブライアント氏とジェームズを筆頭に、ドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)氏、カーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)氏、クリス・ボッシュ(Chris Bosh)氏、クリス・ポール(Chris Paul)、ドワイト・ハワード(Dwight Howard)、ジェイソン・キッド(Jason Kidd)氏、カルロス・ブーザー(Carlos Boozer)氏、デロン・ウィリアムズ(Deron Williams)氏、マイケル・レッド(Michael Redd)氏、テイショーン・プリンス(Tayshaun Prince)氏らスター軍団を擁して金メダルに輝いた。

 現役時代に通算5度のNBAファイナル制覇を成し遂げ、2020年に殿堂入りを果たしたブライアント氏は、同年に米カリフォルニア州でのヘリ墜落事故で亡くなった。

 この他、米女子プロバスケットボール(WNBA)で通算4度のリーグ優勝と3度の五輪金メダルを誇るシモーン・オーガスタス(Seimone Augustus)氏、NBAで通算2度のファイナル制覇を成し遂げたビル・レインビア(Bill Laimbeer)氏、NBAで16シーズンにわたりヘッドコーチ(HC)を務め、現在はテレビ解説者を務めるマイク・フラテロ(Mike Fratello)氏、男子元豪代表のアンドリュー・ガズ(Andrew Gaze)氏、女子同代表のペニー・テイラー(Penny Taylor)氏とミシェル・ティムズ(Michele Timms)氏も、初めて候補者リストに名を連ねた。

 2024年の殿堂入りメンバーは来年4月6日に米アリゾナ州フェニックス(Phoenix)で発表され、同8月17日にマサチューセッツ州スプリングフィールド(Springfield)で式典が行われる。

 候補者リストが発表されたこの日は、1891年にジェームズ・ネイスミス(Dr. James Naismith)博士が初めてスプリングフィールドでバスケットボールの試合を導入した記念日となっている。(c)AFP