【12月20日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は19日、同国軍が「45万~50万人」の追加動員を要請していると明らかにした。

 ゼレンスキー氏は、要請を受け入れるにはさらなる議論が必要だと述べた。

 ウクライナ軍関係者はAFPに対し、再び攻勢に転じたロシア軍と戦う新兵の補充に苦労していると述べた。

 昨年2月のロシアによる侵攻開始当初から戦い続けている兵士もいるが、疲弊している。一方、死傷者を補うための志願兵は減少しているという。

 ゼレンスキー氏は新たな動員について、「極めて慎重に扱うべき」問題であり、公正を期す必要があると指摘。さらに、大勢を動員する財政的な余裕はない可能性もあるとして、兵士1人を支えるには約6人の納税者が必要になると説明し、「どうやって来年1月から新たに300万人の納税者を見つけるのか」と問い掛けた。

 女性の動員は否定したが、男性の徴兵対象年齢を27歳から25歳に引き下げる案に同意する可能性を示唆した。

 一方、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、戦闘地域に兵士ら61万7000人を展開していると明らかにした上で、新たな動員は必要ないとの考えを示している。(c)AFP