【12月13日 AFP】オーストラリア西部ウエスタンオーストラリア(Western Australia)州で、浅瀬で身動きが取れなくなっていたマッコウクジラが死んでいるのが確認された。当局が12日、発表した。数日前には、大勢の海水浴客に囲まれている様子が撮影されていた。

 全長15メートル、体重30トンはあるマッコウクジラは週末、州都パース(Perth)南方の海岸付近で目撃された。クジラに触れようとする人が出たため、野生動物管理当局はクジラは明らかに弱っており死にかけているとして、近づかないよう呼び掛けていた。

 当局の担当者は「マッコウクジラがこうした都市圏の海域にいるのは非常にまれ」とし、死因は不明だと説明した。

 現地では12日夕方、クジラに別れを告げるため先住民(アボリジニ)の伝統的な儀式が行われた。アボリジニの言い伝えでは、クジラは重要な意味を持つとされる。(c)AFP