【12月5日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)のFWケリー・ウーブレ・ジュニア(Kelly Oubre Jr.)は4日、先月車にはねられ「トラウマ」になっている事故を乗り越え、今週中の戦線復帰に意欲を示した。

 27歳のウーブレは、先月11日に起きた事故で肋骨(ろっこつ)骨折などのけがを負い、病院へ搬送された。自宅近くを歩いていて車にひき逃げされたと証言しているが、警察の捜査では事件の証拠映像などは見つかっておらず、同選手の話を怪しむ声が上がっている。

 この日、チームの練習施設で行われた報道陣の取材では「事件は起きた。自分と家族にとってはすごくトラウマな状況だ」と主張し、「だから、映画『トゥルーマン・ショー(The Truman Show)』みたいに、誰もがそれを見て僕の人生について各自の見解を持つようにならないことを願うだけだ」と話した。

 捜査が継続中であるため事件の詳細は話すつもりはないというウーブレはまた、「実際の状況よりも悪くならず、とにかく本当に感謝している。練習に復帰して、笑顔になり、歩けて、話して、息もしている。そうだね、だから(疑問視する人々については)陰謀論者だと言わざるを得ない」と語った。

 ウーブレは、敵地で行われる6日のワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)戦で復帰するとみられる。9月にセブンティシクサーズと年俸289万ドル(約4億2400万円)の1年契約を結び、今季は1試合平均16.3得点、フィールドゴール(FG)成功率50パーセントを記録していた。(c)AFP