【11月25日 AFP】23-24フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第6戦、NHK杯(NHK Trophy 2023)は24日、大阪・門真市で男子シングル・ショートプログラム(SP)が行われ、北京冬季五輪銀メダリストの鍵山優真(Yuma Kagiyama)が105.51点で首位発進し、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2023)王者の宇野昌磨(Shoma Uno)が2位につけた。

 第3戦フランス杯(Internationaux de France 2023)は3位だった鍵山は、けがで昨季を全休したものの、自信にあふれたパフォーマンスで失われた時間を埋め合わせた。演技後には「頭から終わりまで練習通りできて、それ以上にパワフルでエネルギッシュな演技ができて、ひとまずほっとしている」とコメントした。

 米ロックバンドのイマジン・ドラゴンズ(Imagine Dragons)の楽曲「Believer」に乗せた演技で、鍵山は2本の4回転ジャンプに成功。フリースケーティング(FS)に向けては「ショート(プログラム)がいいとフリーでミスしてしまうことがよくあるので、あしたはあしたでしっかりと自分のやるべきことに集中しながら頑張りたい」と語った。

 一方、第4戦中国杯(Cup of China 2023)で2位に終わった宇野は、一つのジャンプで回転不足を取られて100.20点にとどまった。スコアについては、「高い得点だと思いますけど、優真君が105点出ているので、皆さんは残念と思うかもしれませんけど彼がすごかっただけ」と話した。

 スイスのルーカス・ブリチュギ(Lukas Britschgi)が86.42点で3位につけた。壷井達也(Tatsuya Tsuboi)は12位だった。(c)AFP