【11月23日 AFP】22日に行われた米プロバスケットボール(NBA)のサンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)対ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)戦で、クリッパーズに所属する元スパーズのカワイ・レナード(Kawhi Leonard)に対してブーイングが起こり、スパーズのグレッグ・ポポビッチ(Gregg Popovich)ヘッドコーチ(HC)が、試合中に急きょ介入する出来事があった。

 クリッパーズのエースのレナードは、2018年に険悪な形でスパーズを退団した経緯がある。

 この日は第2クオーター終盤にフリースローを打とうとした際、ホームの古巣ファンから大ブーイングが起こったが、これにスパーズの名将ポポビッチHCが反発。コートサイドのマイクを手に取ると、「ちょっとすみません。ブーイングをやめてください。選手たちにプレーをさせて、少しはマナーを守ってほしい」とファンに向かって強い口調で訴え、「こんなのはわれわれらしくない。ブーイングはやめましょう」と続けた。

 レナードは11年のドラフトでインディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)から全体15位指名を受けたが、直後にスパーズへトレードされ、同チームでNBAのキャリアを開始した。14年にはチームのファイナル制覇に貢献し、自身も最優秀選手(MVP)に選ばれた。

 ところが、けがのリハビリの管理をめぐってチームと対立し、18年にトレードを要求。わだかまりを残してスパーズを退団すると、その後トロント・ラプターズ(Toronto Raptors)に加入し、18-19シーズンには自身2度目のNBA制覇とファイナルMVP受賞を果たした。(c)AFP