【11月18日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の試合中に各チームのコーチらと話せなかった際、サイドラインリポートで「作り話」をしていたと告白したある一人のスポーツジャーナリストが、その職業倫理を問われて炎上している。本人は17日、批判の声に反論し、内容自体にうそはないと弁明した。

 騒動の的となっているのは、米放送局FOXスポーツの元テレビリポーターで、現在はアマゾンプライムビデオ(Amazon Prime Video)でサーズデーナイトの試合前後にディスカッション番組でメイン司会者を務めているジャーナリストのカリッサ・トンプソン(Charissa Thompson)氏。

 トンプソン氏は15日のポッドキャスト番組で、「その話をして解雇されたことはないし、もう一度言うと、私はときどきリポートで作り話をしていた」と告白。その理由は「ハーフタイムでコーチが出てこなかったり、(出てくるのが)遅すぎたりしたときに、リポートをしくじりたくなかった。だから、とにかく話を作ろうと思った」と説明した。

 この暴露はスポーツジャーナリズム界で即座に物議を醸し、同氏が作り話をすることによって、他のサイドラインジャーナリストの信頼性が損なわれるとの声も一部で上がっている。

 こうした論争に対し、トンプソン氏はこの日自身のインスタグラムで、「スポーツキャスター時代に、何かうそをついたり、倫理に反したりするようなことは絶対にしていない」と反論した。

 さらに「コーチが不在でリポートをさらに深めるような情報が得られなかったときは、試合の前半に知ったり目撃したりした情報を利用してリポートを作成していた」と補足し、「そのような場合、選手やコーチからの情報という話し方は決してしていない」と弁明した。(c)AFP