【10月13日 AFP】8~16歳の少年170人以上を虐待、拷問、殺害した罪で服役していた南米コロンビア史上最悪の連続殺人犯、ルイス・アルフレド・ガラビート(Luis Alfredo Garavito)受刑者が12日、「複数の疾患」によって診療所で死亡した。66歳。矯正当局INPECが明らかにした。

 世界でも最悪級の殺人犯とされるガラビート受刑者は「野獣」「(故郷の町)ジェノバ(Genova)の怪物」などの異名で知られる。

 当時の捜査資料によれば、ガラビート受刑者は、訪問販売員や修道僧、障がい者、ホームレス、救済活動家などを装って学校に入り込み、ターゲットを物色。食べ物や飲み物を使って人目に付かない場所に誘い出し、歩き疲れたところを暴行・殺害するのが常とう手段だった。また、手帳に殺害した少年たちの記録を付けていた。

 1998年10月、ペレイラ(Pereira)の町で子ども36人の遺体が見つかったのをきっかけに、当時コロンビア史上最大とされた捜査が始まった。1年後にガラビート受刑者が容疑者と特定された。

 検察によると、ガラビート受刑者は被害者を虐待し手足を切断した後、喉を切り裂いていた。

 ガラビート受刑者は犯行を自白。2000年に計835年の禁錮刑を言い渡された。ただし、コロンビアの服役期間は最長40年とされている。

 同受刑者は服役後、目の腫瘍および白血病と診断されていた。(c)AFP