【9月25日 AFP】24日に行われた23-24オランダ・エールディビジ第6節のアヤックス(Ajax)対フェイエノールト(Feyenoord)戦が、ピッチへの発煙筒の投げ込みによって中止となった。その後にはスタジアム外で暴動が起こり、警察が催涙ガスを使用する事態となった。

 アヤックスの本拠地ヨハン・クライフ・アレナ(Johan Cruyff ArenA)で行われた伝統の一戦「デ・クラシーカー」は、前半から発煙筒やカップの投げ込みで2度にわたって中断したが、フェイエノールトが3-0とリードして迎えた55分、3本の発煙筒がピッチに投げ込まれ、ウルトラスが居座るアヤックスの悪名高いホームゴール裏から煙がピッチに流れ込んだ時点で中止となった。

 さらに騒動はスタジアム外にも波及し、クラブ123年の歴史で最大級の危機に陥っているチームに怒ったサポーターが、メインエントランスに侵入。騎馬警官が催涙ガスを使って追い払うことになった。

 アムステルダム警察は「アヤックス対フェイエノールト戦が中止になった後、『サポーター』がエントランスに侵入した。現在は秩序が戻っている。騎馬警官が何度か突撃し、催涙ガスを放った」と発表した。

 選手とコーチングスタッフは、安全上の懸念から、控室にしばらく閉じ込められた。

 試合については、有観客や無観客での再開、あるいはフェイエノールトの勝利扱いとなる可能性がある。

 今季のアヤックスはリーグ開幕戦で勝利したものの、その後2分け1敗で14位に沈んでおり、悲惨なシーズン序盤となっている。(c)AFP/Nick GAMMON with Richard CARTER