【9月21日 AFP】元男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)氏は20日、欧州チームとワールドチームの対抗戦、レーバー・カップ(Laver Cup)でいつの日にか監督を引き受けたいと話した。

 第6回目となる今年のレーバー・カップは、22日からカナダ・バンクーバー(Vancouver)のロジャーズ・アリーナ(Rogers Arena)で開催され、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)監督率いるワールドチームが昨年の初優勝に続く連覇を目指す。

 昨年のレーバー・カップでラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とダブルスを組んで臨んだ現役最後の試合から1周年を記念し、同会場ではフェデラー氏に賛辞を送るイベントが22日に予定されている。

「私の中には欧州チームがある。ワールドチームが勝ってもうれしいが、誤解しないでほしい。心の奥底では欧州チームに勝ってほしいと思っている」と語ったフェデラー氏。

「テニスの世界にいるのが好きだ。多分、いつの日にか私がチームの監督になると思う。現段階ではその計画はないが、とても素晴らしいことだろう」

 欧州チームでフェデラー氏やナダル、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に代わる新世代のタレントたちを率いる監督はビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏が務める。

 フェデラー氏は「ボルグとマッケンローがチームに楽しさと喜びをもたらすだけではなくて、彼らが自分たちの役割をいかに楽しんでいるのかというのを見るのは素敵なことだった」と振り返った。

「私とラファ(ナダル)、あるいは私とノバクのように、さまざまな国の選手がチームに集まり、その仲間意識を目にするのは素晴らしいものだ」

「レーバー・カップのダブルスにはとても興奮する。いつも見ることのないチームが出てくるからね。スーパースター同士の組み合わせがお気に入りなんだ」

 初開催から4連敗を喫していたワールドチームは、米国勢中心のラインナップで連続優勝を目指す。テイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)とフランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe、米国)、フェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)は昨年大会に続いて参加し、その他にはフランシスコ・セルンドロ(Francisco Cerundolo、アルゼンチン)やチーム最年少20歳のベン・シェルトン(Ben Shelton、米国)と同最年長の26歳トミー・ポール(Tommy Paul、米国)がチームに名を連ねている。

 一方の欧州チームは、世界ランク4位につけるホルガー・ルーネ(Holger Rune、デンマーク)と同5位のステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が負傷により出場を辞退。アンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev)やキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)、ホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)、アルトゥール・フィス(Arthur Fils)とガエル・モンフィス(Gael Monfils)のフランス勢、アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)が大会に臨む。(c)AFP