【9月14日 AFP】英国の遠泳選手のルイス・ピュー(Lewis Pugh)氏(53)が13日、米ニューヨークを流れる全長約500キロのハドソン川の完泳に成功した。数十年にわたるハドソン川の浄化活動の成果をアピールするとともに、他の河川の水質改善も訴えた。

 ピュー氏は、山にある源からニューヨーク市内の河口まで、1か月をかけて泳ぎ切った。完泳後、報道陣に対し「ハドソン川は50年前、世界で最も汚染された川の一つだった」「私たちは川をきれいで健全に保たなければならない」と語った。

 さらに、ハドソン川がかつて、染料や汚染物質が流れ込み、日によって水の色が違うことがあったと指摘。今では数十年に及ぶ浄化活動によって、安全に泳げるようになったとし、今回の完泳が他の人々の刺激になればと期待を寄せた。

「ここで起きたことに触発された人が、ハドソン川でできるなら、私たちの川でもできる、川を救えると思うようになる」と述べた。

 同氏は10年前、国連(UN)の初の海洋分野のパトロンに任命されている。(c)AFP