【9月11日 AFP】英国で、中国のためにスパイ行為に及んでいたとして議会の調査担当職員らが逮捕されたとの報道について、在英中国大使館は10日、「政治的茶番」だと一蹴した。

 英警察は9日、中国に機密情報を提供したとして、英国人の20歳代と30歳代の男2人を3月に逮捕していたと発表。サンデー・タイムズ(Sunday Times)紙によると、20歳代の男は議会の調査担当職員だった。

 2人がスパイ容疑で逮捕されたとの報道について、在ロンドン中国大使館は10日夜に声明を出し、「中国が『英国の機密情報を盗んでいる』とする主張は完全な捏造(ねつぞう)であり、悪意ある中傷に他ならない」と断じた。

 さらに、「われわれは断固として異議を唱え、英国の関係者には、反中国の政治的操作と自作自演の政治的茶番をやめるよう求める」と強調した。(c)AFP