【8月16日 AFP】アルジェリアは13日、大ヒット中の映画『バービー(Barbie)』の上映を禁止した。「道徳に反する」ためだとみられる。アラブ諸国では同作の上映禁止が相次いでいる。

『バービー』の世界興行収入は12億ドル(約1750億円)を超え、アルジェリアでも7月19日から公開されていたが、今月13日に上映スケジュールから外された。

 配給会社も、理由を説明せずに公開中止を発表した。

 ニュースサイトの24Hアルジェリー(24H Algerie)は消息筋の話として、上映禁止の理由は「道徳に反する」ことだと報道。ニュースサイトのTSAは、「成人の観客向けの描写」や同性愛を示唆する場面があるため、「アルジェリアが『バービー』をめぐる議論に巻き込まれた」としている。

 文化省は、映画の上映を禁止した場合、通常はその措置と理由について発表するが、今のところ沈黙している。

『バービー』については、クウェートも「公衆道徳」への懸念から上映を禁止。レバノンでも「同性愛を助長する」との理由から上映禁止を要請されている。(c)AFP