【7月16日 AFP】自転車ロードレース、ツール・ド・フランス(2023 Tour de France)は15日、第14ステージ(アヌマス~モルジヌレポルトデュソレイユ、150.4キロメートル)が行われ、イネオス・グレナディアーズ(Ineos Grenadiers)のカルロス・ロドリゲス(Carlos Rodriguez、スペイン)がステージを制した。

 アルプス越えの過酷な4つのステージの初戦を終え、総合争いではチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)がUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)との神経戦に勝利し、差を10秒に広げた。

 ポガチャルは約17キロに及ぶ最後の上り坂の途中で、急激にペースを上げて5秒の差を築いたが、ヴィンゲゴーも粘り強く追走し、頂上まで残り約2キロで追いついた。ポガチャルは頂上付近でも再び仕掛けてヴィンゲゴーを一時は抜こうとしたが、狭い道でカメラマンを乗せたバイクに道を塞がれてしまった。すると直後に、隙を突いたヴィンゲゴーが頂上でポガチャルよりも3秒多いボーナスタイムを獲得した。

 レースはその後、ロドリゲスが峠を越えた先で二人に追いつき、その後のダウンヒルで一気に引き離して勝利を飾った。ロドリゲスはこれで、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のジェイ・ヒンドリー(Jai Hindley、オーストラリア)を1秒上回る総合3位に浮上した。(c)AFP/Damian MCCALL