【7月10日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は9日、スーダンで住宅地区が空爆され、20人以上の民間人が死亡したのを受け、「本格的な内戦」に発展する恐れがあると警鐘を鳴らした。

 スーダンでは正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との戦闘が3か月近く続いており、これまでの死者は約3000人に上る。

 保健省は、首都ハルツームの対岸にあるオムドゥルマン(Omdurman)が8日に空爆され、民間人22人が死亡し、多数の負傷者が出ていると明らかにした。

 RSF側は31人が死亡したとしている。

 ファルハン・ハク(Farhan Haq)国連事務総長副報道官によると、グテーレス氏はオムドゥルマンへの空爆を非難。「今なお続いている紛争が本格的な内戦に発展し、地域全体が不安定化する可能性を非常に憂慮している」と語ったという。(c)AFP