【7月9日 AFP】自転車ロードレース、ツール・ド・フランス(2023 Tour de France)は8日、第8ステージ(リブルヌ~リモージュ、201キロ)が行われ、今季限りでの引退を表明しているアスタナ・カザフスタン・チーム(Astana Qazaqstan Team)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish、英国)は転倒リタイアを強いられた。

 38歳のカヴェンディッシュは、ゴールまで約63キロの危険はないように見えた平たん区間でクラッシュに巻き込まれ、鎖骨を骨折して痛みに顔をゆがませながら病院へ搬送された。

 史上最強のスプリンターと評され、ツールのレジェンドであるエディ・メルクス(Eddie Merckx)と区間通算34勝で並んでいたが、これで単独トップになる機会は失われた。前日の第7ステージでは35勝目に近づいたが、アルペシン・ドゥクーニンク(Alpecin–Deceuninck)のジャスパー・フィリプセン(Jasper Philipsen、ベルギー)に勝利を阻まれた。

 ステージはリドル・トレック(Lidl Trek)のマッズ・ピーダスン(Mads Pedersen、デンマーク)が集団スプリントを制して勝利した。総合ではチーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のヨナス・ヴィンゲゴー(Jonas Vingegaard、デンマーク)がUTE(UAE TEAM EMIRATES)のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar、スロベニア)と25秒差のトップを守っている。(c)AFP/Damian MCCALL